| ■いつ? | 
|---|
| 2004年2月26日 | 
| ■どこで? | 
| 介護老人保健施設「ゆうきの里」(熊本県玉名市) | 
| ■誰が? | 
| 熊本県玉名地域振興局 | 
| ■何をした(する)? | 
| UD陶器の使用体験会を行った。 | 
| ■なぜ? | 
| 記載なし。 | 
| ■どのように? | 
| ・協力する荒尾玉名地域の8窯元が参加。 ・握力の低下を考慮し、表面に滑り止めの細かい凹凸をつけた湯飲み、スプーンですくう際に料理がこぼれないよう、縁を内側に反らせた皿などの食器40点を紹介。同施設にリハビリで通っている高齢者約30人が使ってみて感想を述べた。 ・実際に使用した人は「よく工夫されていて使いやすい。陶器はプラスチックの食器より料理がおいしそうに見える」と笑顔で答えた。 ・熊本県玉名地域振興局は「意見を参考に改良を加え、商品化につなげたい」と話していた。 | 
| ■参考資料 | 
| 「だれもが「使いやすい」陶器 玉名でお年寄りら使用体験=熊本」『読売新聞』2004年2月27日,朝刊,32面 | 
読売新聞
[ユニバーサル社会]ドコモ丸の内 段差解消、誘導路・・・気配り細かく(2004年2月27日)
| ■いつ? | 
|---|
| 2004年2月頃 | 
| ■どこで? | 
| ドコモショップ丸の内店(東京・有楽町) | 
| ■誰が? | 
| 株式会社NTTドコモ、設計事務所アークポイント | 
| ■何をした(する)? | 
| UDの考え方を取り入れて作られた「ドコモ・ハーティプラザ」を、東京・有楽町のドコモショップ丸の内店内にオープンした。 | 
| ■なぜ? | 
| 年齢や障害の有無に関係なくだれもが利用しやすい施設・サービスを目指すため。 | 
| ■どのように? | 
| ・設置に当たって、障害を持つ人やUDの専門家からも意見を聞いた。 ・店内はすべての段差を解消。視覚障害者のための誘導路も凹凸がないものを採用した。カウンターと展示台は、車いすでもひざが奥まで入るデザイン。車いす対応のトイレには簡易ベッドがあり、赤ちゃんのおむつ交換もできる。店舗入り口に近づくと、センサーが感知しスピーカーから「ドコモショップ丸の内店です」と流れる。 ・ソフト面では「ゆっくり相談カウンター」を設置。他の客に気兼ねすることなく、時間をかけて相談ができるようにした。手話ができるスタッフも3人常駐。車いす利用者や視覚障害者は事前に予約すれば、最寄の駅と店舗の間の送迎サービスも受けられる。 ・設計にかかわった設計事務所「アークポイント」の寺島薫代表は「キーワードは『ゆっくり、ゆったり、丁寧に』。だれにとっても、使いよく美しいことを心がけた」と話している。 ・NTTドコモではこのほか、受付カウンターなど店舗の一部をバリアフリー化(障害除去)した「ハーティーコーナー」を13店で展開しており、2004年3月末には53店舗に拡大することにしている。 | 
| ■参考資料 | 
| 「[ユニバーサル社会]ドコモ丸の内 段差解消、誘導路・・・気配り細かく」『読売新聞』2004年2月27日,夕刊,18面 | 
食品パック容器のふた 開けやすさ考えよう 高齢者向け試作品展示(2004年3月9日)
| ■いつ? | 
|---|
| 2004年3月30日まで | 
| ■どこで? | 
| アジア太平洋トレードセンター(ATC)のITM棟11階(大阪市住之江区) | 
| ■誰が? | 
| 「エイジレスプランニングネットワーク」(大阪市) | 
| ■何をした(する)? | 
| 食品のパックやプラスチック容器のふたなど、高齢者にとっての「開けやすさ」について考える展示会を開催し、約300点の商品チェックや試作で開けやすさを検討した。 | 
| ■なぜ? | 
| 加齢により指でつまむ力が衰えていくため、日常生活でストレスを感じている高齢者が多いと考えたため。 | 
| ■どのように? | 
| ・50―70歳代の女性デザイナーらによる「エイジレスプランニングネットワーク」が企画した展示会。 ・今回の調査で例えば、コンビニやスーパーで販売されている弁当や惣菜、刺身の容器。ふたを外す際、突き出した”ベロ”の部分が短いと開けにくい。試した結果、ベロの面積が2×2.5センチあれば、容易に開けられることがわかった。 ・ねじって外すふたは、親指の幅以上の高さ(約2センチ)が必要。表面の凹凸やギザギザも欠かせない。また、内部の食品が乾燥しないよう、何度も開け閉めできるファスナー付きの袋は、最上部とファスナーの幅が狭いと開閉しづらい。1センチ以上の幅が必要だ。 ・ペットボトルやプルトップ缶を開けやすくするグッズなども展示。2004年3月30日まで。入場料は無料。 | 
| ■参考資料 | 
| 「食品パック容器のふた 開けやすさ考えよう 高齢者向け試作品展示」『読売新聞』2004年3月9日,朝刊,21面 | 
[生活型録]洗濯乾燥機 節水や防臭、時間を短縮(2004年3月10日)
| ■いつ? | 
|---|
| 2004年3月頃 | 
| ■どこで? | 
| 全国 | 
| ■誰が? | 
| 三洋電機株式会社,株式会社東芝,松下電器産業株式会社 | 
| ■何をした(する)? | 
| 腰への負担を軽減したドラム式の洗濯機を発売。 | 
| ■なぜ? | 
| 記載なし。 | 
| ■どのように? | 
| ・三洋電機が2002年に発売した製品。業界で初めて、衣類の出し入れ口を横から上部に移し、腰への負担を和らげたのが特徴。現行機種の「AWD―B860Z」は、ドラム内を通過する温風の流れを工夫するなどして乾燥能力を高め、洗いから乾燥までの時間を、ドラム式で最速の約190分(洗濯量6キログラム)にした。 ・東芝の「TW―80TA」も上部から取り出すタイプで、選択に使う水の量が約79リットル(同8キログラム)と業界トップの節水性能を実現した。槽内に突起物を設けて乾燥時に衣類にシワができにくいようにしたのも特徴。 ・松下電器の「NA―V80」はドラムの回転軸を30度傾け、斜めから衣類を出し入れする独自方式を採用し、誰もが使いやすい「UD」を追求したという。 | 
| ■参考資料 | 
| 「[生活型録]洗濯乾燥機 節水や防臭、時間を短縮」『読売新聞』2004年3月10日,夕刊,7面 | 
[ユニバーサル社会]スウェーデン首相と会見 福祉国家しか道はない(2004年3月12日)
| ■いつ? | 
|---|
| 2004年3月頃 | 
| ■どこで? | 
| 東京都内 | 
| ■誰が? | 
| スウェーデンのヨーラン・ペーション首相(当時) | 
| ■何をした(する)? | 
| 読売新聞の単独会見に応じ、グローバル化時代の福祉の方向性から二国間協力の在り方まで、社会保障制度について幅広い質問に答えた。そのなかで、UDに関する発言があった。 | 
| ■なぜ? | 
| 記載なし。 | 
| ■どのように? | 
| ・2004年3月12日の読売新聞の記事によると、スウェーデンでは、年齢や障害の有無にかかわらずすべての人々に利用しやすい「ユニバーサルデザイン」に基づいた社会政策を推進しているという。 ・UDに基づいた社会政策の推進に関して、ヨーラン・ペーション首相は「誰もが能力に応じて貢献でき、能力が無駄にされることがない。社会的連帯とはこういうことだ」と解説した。 ・スウェーデンには障害者の授産施設・作業所の総合組織である「サムハル」という国営企業があるが、同様の組織は日本でも決断さえすれば設立は容易だと説明。「身体障害者、知的障害者ともに有意義な仕事に携わることができ、全労働者の0.7%はサムハルで働く。彼らも(納税者などとして)貢献できる」と述べた。 | 
| ■参考資料 | 
| 「[ユニバーサル社会]スウェーデン首相と会見 福祉国家しか道はない」『読売新聞』2000年5月11日,朝刊,16面 | 
