食品パック容器のふた 開けやすさ考えよう 高齢者向け試作品展示(2004年3月9日)

■いつ?
2004年3月30日まで
■どこで?
アジア太平洋トレードセンター(ATC)のITM棟11階(大阪市住之江区)
■誰が?
「エイジレスプランニングネットワーク」(大阪市)
■何をした(する)?
食品のパックやプラスチック容器のふたなど、高齢者にとっての「開けやすさ」について考える展示会を開催し、約300点の商品チェックや試作で開けやすさを検討した。
■なぜ?
加齢により指でつまむ力が衰えていくため、日常生活でストレスを感じている高齢者が多いと考えたため。
■どのように?
・50―70歳代の女性デザイナーらによる「エイジレスプランニングネットワーク」が企画した展示会。
・今回の調査で例えば、コンビニやスーパーで販売されている弁当や惣菜、刺身の容器。ふたを外す際、突き出した”ベロ”の部分が短いと開けにくい。試した結果、ベロの面積が2×2.5センチあれば、容易に開けられることがわかった。
・ねじって外すふたは、親指の幅以上の高さ(約2センチ)が必要。表面の凹凸やギザギザも欠かせない。また、内部の食品が乾燥しないよう、何度も開け閉めできるファスナー付きの袋は、最上部とファスナーの幅が狭いと開閉しづらい。1センチ以上の幅が必要だ。
・ペットボトルやプルトップ缶を開けやすくするグッズなども展示。2004年3月30日まで。入場料は無料。
■参考資料
「食品パック容器のふた 開けやすさ考えよう 高齢者向け試作品展示」『読売新聞』2004年3月9日,朝刊,21面

ユニバーサルデザイン発進 健常者・障害者に隔てなく優しい (1997年6月21日)

1990年3月

■いつ?
■どこで?
記載なし。
■誰が?
日本玩具協会(東京・墨田区)
■何をした(する)?
「小さな凸」実行委員会を発足。その後UDに関するガイドラインを作成し、メーカー各社に協力を呼び掛けている。

■なぜ?
「みんなが使えるおもちゃ」を目指すため。

■どのように?
・ガイドラインに沿って1997年6月21日当時28社、160種のおもちゃが出回っている。
・ガイドラインに沿って作られたおもちゃには、スイッチのオンの側に小さな凸をつけたり、オセロゲームの白と黒の面の素材を変えたりしてあるものがある。
・視覚障害児向けの工夫がされたおもちゃには「盲導犬マーク」、聴覚障害児向けには「うさぎマーク」がついているという。
・通商産業省(現・経済産業省)の高齢社会対応型産業研究会(委員長・斉藤正男東京電機大教授/1997年6月21日当時)は1997年5月末にユニバーサルデザインの商品が円滑に流通するためのガイドラインを作成し、各業界で活用するよう呼びかけている。

■参考資料
「ユニバーサルデザイン発進 健常者・障害者に隔てなく優しい 」『朝日新聞』1997年6月21日