| ■いつ? | 
|---|
| 1999年6月 | 
| ■どこで? | 
| 福島県郡山市 | 
| ■誰が? | 
| 財団法人・広域社会福祉会 | 
| ■何をした(する)? | 
| バリアフリーを随所に取り入れた道路などのコンピューターグラフィックス(CG)想像図をインターネットで公開した。 | 
| ■なぜ? | 
| 設計などの専門家だけではなく一般にもUDの概念を理解してもらい、普及に役立てたいから。 | 
| ■どのように? | 
| ・広域社会福祉会では「都市計画段階からのバリアフリーが必要」としており、道路や公園、橋、駅、ターミナルなど街全体の障害者だけではなく健常者にも使いやすいUDを検討してきたという。 ・インターネットで公開するのは、道路、地下道などの設計をCGで表現した図。例えば道路では、車椅子やベビーカーが安全にすれ違える幅の歩道を確保、車道などと仕切る柵や視覚障害者のための誘導ブロックなど路上設備も考慮した。さらに自動車や自転車、車椅子などそれぞれの視点ごとのCG図が見られるようにし、イメージがわきやすくする。 ・広域社会福祉会は「手すりなどは予算の都合上、計画しても最終段階で削られてしまうこともある。知ってもらうことで、UDについて関心をもっと高めたい」と話している。 ・1999年5月17日の日本経済新聞の記事ではUDは「身障者だけでなくすべての人に使いやすいバリアフリーのデザイン」と表現されていた。 | 
| ■参考資料 | 
| 「障害者に優しい街、一目で――福島の財団、CG想像図をネット公開へ。」『日本経済新聞』1999年5月17日,朝刊,38面 | 
日経新聞
無料で介護プラン作成(女性かわらばん)(1999年3月19日)
| ■いつ? | 
|---|
| 1999年2月 | 
| ■どこで? | 
| 玉川高島屋ショッピングセンター(東京) | 
| ■誰が? | 
| 三井不動産株式会社 | 
| ■何をした(する)? | 
| 介護情報の専門コーナー「ケアデザインプラザ」開設。 | 
| ■なぜ? | 
| 記載なし。 | 
| ■どのように? | 
| ・食器や文房具、折り畳み式車椅子などUD商品や関連情報誌などが並ぶほか、介護相談も受けている。痴呆や福祉機器、住宅改修などの内容が中心だが、時には要介護者を抱える家族のための介護プランの作成まで応じる。介護保険制度の予行演習といえるようなサービスだ。しかも昨秋、資格試験に合格したばかりのケアマネジャー(介護支援専門員)を配置しているから本格的だ。 ・開設した三井不動産は「介護保険が実施されたら、居住介護支援事業者との認定を得て活動したい」と意気込む。ケアプランに応じながら、介護市場のノウハウを探ろうという狙いもある。 | 
今年は国際高齢者年、民間主導でイベント――30団体が「情報センター」(日曜版)(1999年1月3日)
| ■いつ? | 
|---|
| 1999年9月下旬 | 
| ■どこで? | 
| 東京 | 
| ■誰が? | 
| 虹の会 | 
| ■何をした(する)? | 
| ジャパン・ユニバーサル・フェスティバルを企画。 | 
| ■なぜ? | 
| 国際高齢者年をもっと身近にかんじてもらうため。 | 
| ■どのように? | 
| ・1999年は国連が定めた「国際高齢者年」。「すべての世代のための社会を目指して」というテーマのもと、昨年10月1日の「国際高齢者年の日」にスタート。国内でも民間団体を中心に様々な取り組みが広がり始めている。 ・芸能人と文化人約110人で組織するボランティアグループ「虹の会」(東京・高橋圭三理事長)は今年9月下旬、「ジャパン・ユニバーサルデザイン・フェスタ」を企画。介護用品・サービスの見本市やシンポジウムのほか、「エージレスコンサート」では歌手の坂本冬美さんらがテーマソングを歌う予定。 ・町をあげて、国際高齢者年を盛り上げようという試みもある。東京の早稲田大学キャンパスを会場として今年9月に開く「ワセダ・エイジングメッセ」がそれだ。地元の早大周辺商店連合会が旗振り役となり、4日間にわたって見本市やダンスパーティーなどを繰り広げる。メッセの実行委員会には早稲田大学の学生も参加した。 | 
小鳥そっくりのボールペン(女性かわらばん)(1998年11月20日)
| ■いつ? | 
|---|
| 1998年11月頃 | 
| ■どこで? | 
| 記載なし。 | 
| ■誰が? | 
| 中川聡氏 | 
| ■何をした(する)? | 
| UDボールペン「ハンディ・バーディ」を発売。 | 
| ■なぜ? | 
| 障害者にも健常者にも使いやすいようにするため。 | 
| ■どのように? | 
| ・工業デザイナーの中川聡氏がプロデュースしたUDボールペンがちょっとした話題になっている。握力が衰えた人でも使えるボールペンだ。 ・小鳥そっくりのかわいらしい形。手のひらを密着させて、鳥を後ろからそっと握るようにつかむ。握力が相当衰えても、5本の指全体と手のひらでしっかり押さえられる。5つのくぼみには、指がすっぽり収まる。赤いくちばしがペン先になる。 ・「ハンディ・バーディ」のネーミングそのもので、かつプラスチック製品で軽い。デザインと機能を両立させた製品といえる。東京で開催された国際福祉機器展でデビューし、好評だった。 ・介護用品を扱ってきた丸紅の設備機器部が文具店などを通じて販売する。価格は1800円の予定。 | 
バリアフリーの思想普及――障壁除くデザインを提案(今を読み解くこのX冊)(1998年11月15日)
| ■いつ? | 
|---|
| 1998年11月頃 | 
| ■どこで? | 
| 記載なし。 | 
| ■誰が? | 
| 古瀬敏氏 | 
| ■何をした(する)? | 
| 「ユニバーサルデザインとはなにか」(都市文化社)を執筆。 | 
| ■なぜ? | 
| 記載なし。 | 
| ■どのように? | 
| ・バリアフリーから「誰もが使いやすい京用品」という考え方へ発展し、ユニバーサルデザインが強調された新しい流れについて日本とデンマーク、米国の研究者らのリポートをまとめた本。 ・このほかにも、具体的な商品を網羅した、E&Cプロジェクト編「バリアフリーの生活カタログ」(小学館)や「だれでも・自由に・どこえでも」出かけていくバリアフリーツアーを提案した草薙威一郎「障害を持つ人と行く旅」(エンパワメント研究所)など、実用書といえる分野も厚みを増している。 | 
