障害者に優しい街、一目で――福島の財団、CG想像図をネット公開へ。(1999年5月17日)

■いつ?
1999年6月
■どこで?
福島県郡山市
■誰が?
財団法人・広域社会福祉会
■何をした(する)?
バリアフリーを随所に取り入れた道路などのコンピューターグラフィックス(CG)想像図をインターネットで公開した。
■なぜ?
設計などの専門家だけではなく一般にもUDの概念を理解してもらい、普及に役立てたいから。
■どのように?
・広域社会福祉会では「都市計画段階からのバリアフリーが必要」としており、道路や公園、橋、駅、ターミナルなど街全体の障害者だけではなく健常者にも使いやすいUDを検討してきたという。

・インターネットで公開するのは、道路、地下道などの設計をCGで表現した図。例えば道路では、車椅子やベビーカーが安全にすれ違える幅の歩道を確保、車道などと仕切る柵や視覚障害者のための誘導ブロックなど路上設備も考慮した。さらに自動車や自転車、車椅子などそれぞれの視点ごとのCG図が見られるようにし、イメージがわきやすくする。

・広域社会福祉会は「手すりなどは予算の都合上、計画しても最終段階で削られてしまうこともある。知ってもらうことで、UDについて関心をもっと高めたい」と話している。

・1999年5月17日の日本経済新聞の記事ではUDは「身障者だけでなくすべての人に使いやすいバリアフリーのデザイン」と表現されていた。

■参考資料
「障害者に優しい街、一目で――福島の財団、CG想像図をネット公開へ。」『日本経済新聞』1999年5月17日,朝刊,38面

コメントする

CAPTCHA