「UDあれこれ検索」は、ユニバーサルデザインが誕生した1980年代以降のユニバーサルデザインに関連する出来事を、検索できるデータベースです。(ご利用は無料です。)
例えば・・・
「調査」と検索すると、UDに関するアンケート調査結果なども見つけることができます。
「自動車」「食器」など気になる商品についての検索も可能です。
また・・・
「詳細検索」を使えば、年代ごとに「UDの新商品」を見て、UD商品の歴史を感じてみることもできます。
「UD推進に関する発言」を調べることで、年代によりUDの語られ方や社会のとらえ方の変遷などを見ることができます。
そのように、色々と使えるデータベースです。データベースに掲載している情報は、日本の新聞などで話題になった出来事がベースになっています。
是非ご活用ください。
調査員のひとりごと
今週のひとりごと 第13回目
みなさまこんにちは。
今週のひとりごと、第13回目になりました。
UDに関する新聞記事を読んで、感じたことを綴るこのコーナー。バックナンバーは検索窓に「ひとりごと」と入力すると、第1回からご覧いただけると思います。
よろしければあわせてご覧ください。
さて、今週は2004年2月25日から4月23日までに読売新聞に掲載された12記事を参考にしてまとめを作成しました。
そのなかには、UDを採用した包装容器の開発やUDを取り入れた駅舎の建設に向けて請願書が提出されたお話、UDに基づいた社会政策を推進していると言われるスウェーデンの首相の単独インタビューなどの記事がありました。
今回私が気になった記事を2記事あげてみたいと思います。
1つ目は2004年2月25日に読売新聞に掲載された「インテリジェントデザイン講座の来年度受講生募る 鯖江市=福井」という記事で、眼鏡や繊維、漆器、広告など、産業界の一線で活躍するデザイナーの養成を目指した講習の案内、2つ目は同日に掲載された「ユニバーサルデザイン知って 鯖江市がパンフを作成=福井」という記事です。
福井県鯖江市のホームページの沿革によると、鯖江市では2002(平成14)年3月に「ユニバーサルデザイン実践都市」を宣言したそうです。2004年当時の新聞記事によると当時は市役所にユニバーサルデザイン課という課も存在していたとのことで、市民にUDに対する理解を深めてもらうためにパンフレットの作成などを行っていたようです。
現在でも鯖江市ではこのようなUD推進の取り組みはなされているのでしょうか。
ホームページを見ただけだとユニバーサルデザイン課の存在も現在では確認できなかったので、気になります。
今週のひとりごと 第12回
みなさまこんにちは。
ご覧いただきましてありがとうございます。
今日は、1998年9・10月の朝日新聞に掲載されていた2記事と、2001年9月、2003年10・11月に日本経済新聞に掲載された2記事、2004年3月・4月に読売新聞に掲載されたUDに関する7記事の合計11記事のまとめを作成しました。
そのなかには、自治体の取り組みや、青森市におけるUDタクシーの導入事例(2004年)、パッケージ開発におけるUDに関する記事などが見られました。
2004年4月の読売新聞の記事で、食品の包装にUDの視点を取り入れた開発が行われているという記事を目にしたのですが、思い返してみると、食品のパッケージは結構あける時に力が必要な商品が多いな、ということを普段の生活のなかで私は感じています。
しかし、あけやすい素材にする場合にも安全性や中身の漏れ、酸化などを考えると、あまり密閉性のない素材は使えなかったり、現在の技術ではこれ以上は接着剤を少なくすることができなかったりと、とても難しい分野であると思います。
この記事を読んで目に留まった部分は、2004年当時、実際に開発に携わっていた方のお話のなかで、「企業側は包装に工夫をし始めている。消費者にももっと関心を持ってもらいたい。身近な商品に目を向け、不便なところを企業に伝えていけば、もっと包装は変わると思います」という言葉がありました。開発側からは気付きにくい、消費者が訴えることによって生まれる新たな視点が、製品・素材の改良に役に立つということですね。
なかなか直接に伝える機会はないかもしれませんが、今はインターネットなどの情報網も発達しています。そういったコミュニケーションツールを利用して、製品に関して情報交換・意見交換できる場所があればいいのかな、と私は考えています。
さて、今日は食に関する事柄でもうひとつ紹介したいと思います。
ひとりごと第10回目で紹介した、高齢者や障がい者にも使いやすいUD製品の調理器具を集めて紹介したガイドブックの現物を入手しまして、実際に内容を拝見させていただきました。
本は全ページに文字の上から点字の加工が施されており、文字は大きな読みやすい活字で書かれておりました。高齢者や視覚障害のある方にも読みやすいように工夫されています。
内容は、レンジやコンロなどの加熱調理器具、タイマーやはかりなどの調理用品・調理補助用品、食器・食卓用品、UDの容器包装の4つの分野に分けて紹介されていました。
各調理器具の使い方や、「握力のない人」「音声を聞き取ることが難しい人」など障がい別に製品選びのポイントなどが書かれており、製品を選ぶ際の目安を決めるのにはすごく役に立ちそうだな、と私は感じました。そこに掲載されている製品ではなくてもお店に行くと、掲載されている製品に似ている製品も数多くあると思うので、そういった製品を探す基準もできると思います。
実際目にした事のない製品もあり、私自身、使ってみたら便利そうだなとか、買ってみようかなと思うものも結構ありましたよ。
今回実際に入手したカタログは最新版ではないそうですが、最新版が発行されたらまた改めて見てみたいと思います。
それでは、また次回。
今週のひとりごと 第11回目
みなさん、こんにちは。
2月も半ばが過ぎましたね。2009年ももう1ヶ月半が過ぎてしまいました!!時がたつのは本当に早いですね。
これからの季節は卒業シーズンだったり、新入学や職場の環境が少し変わったり・・・出会いと別れの季節になりますね。一日一日大事にすごしていきたいなぁ、と最近しみじみ思ってしまいます。
さて、今日は1997年2月26日から1998年9月24日の間に朝日新聞に掲載されていたUDに関する記事11記事のまとめを作成しました。今年は2009年なので、今からもう10年以上も前の話になるのですね。
今回まとめた記事の中には、UDの普及に向けた講演会の案内や団体の発足、ガイドラインの作成などの話題が多かったように感じます。10年前はUDという言葉はまだ、一般の人にとってはなじみのない言葉だったのではないでしょうか。
そのなかから、気になる記事を見てみたいと思います。
1998年8月20日の朝日新聞の記事に掲載されていた「日本主導で国際規格づくり 手触りで識別 バリアフリー製品」というタイトルの記事です。
この記事によると、2000年に向けて日本が議長国となって、UDの国際規格を検討する国際標準化機構(ISO)の会議を開き国際規格の案を作成するということでした。
この記事を読んで国際規格を制定する動きがあったことを私は初めて知ったのですが、何より日本が中心になって検討しようとしていたことにちょっと驚きました。
UDに関して中心になりそうなのは、アメリカや北欧諸国のイメージが強かったので。
この規格は今現在どのように制定されているのでしょうか?気になるので、少し調べてみたいと思います。
この場でまた改めて報告させていただきますね!!
それでは、また。
今週のひとりごと 第10回目
ご無沙汰しております。
今週のひとりごとも、ついに第10回目となりました!!
こうして続けることができてうれしい限りです。
さて、今日は2003年5月13日から2004年5月17日に日本経済新聞に掲載された記事を参考にしてまとめを作成してみました。
この時期にはUDを採用した自動車や電化製品、文房具など、製品の紹介、UDを紹介するイベントなどの記事が多く掲載されていました。
そのなかで私が気になった記事を紹介したいと思います。
2003年7月20日、日本経済新聞の日曜版に掲載されていた「シニアの料理作り快適に――器具使いやすく、生活に張り、食も充実」という記事です。ある団体が高齢者や障がい者が使いやすいUD製品を載せたガイドブックを作成したという話題です。
最近では確かに多くの便利商品があると思うのですが、実際使ってみないとその便利さに気づけないということが多いと思います。私自身、握力が弱く、力が入りづらいのでこういった製品を使ってみたいとは思うのですが、購入したときに自分には使いづらかったらお金の無駄だなと思ってしまい買うのをよくためらってしまいます。
そういったときに、このような用途別にどのような製品なのか簡単に紹介し、なおかつ多くの製品が紹介されているガイドブックがあると、製品選びの目安、基準ができて便利だなと思いました。
この記事では、食に関する器具(調理器具や食器類)のガイドブックを作成したと紹介されていたのですが、食事は毎日の生活のなかで大事な活動です。こういった製品や器具を使うことでできない状況をひとつでもよいほうに改善できれば一番いいと思います。楽しく食事をしてこそ健康な生活が送れますものね!!
食だけでなく生活シーン別にあるといいなぁと思いますね。欲を言ったら、店頭で製品を試すことができたらいいなぁ・・・と製品を見ながらいつも思います。
実際にこのガイドブック、ぜひ一度見てみたいです。