手すりに夢を 大阪・ATCエイジレスセンターで展示会 【大阪】 (1998年10月19日)

■いつ?
1998年11月10日まで
■どこで?
アジア太平洋トレードセンター(ATC:大阪市住之江区)内 ITM棟11階
■誰が?
ATCエイジレスセンターなど
■何をした(する)?
多種多様な手すりを一堂に集めた「手すりのすべて・手すりに夢を」展を開催する。
■なぜ?
手すりに理解を深めてもらうため。
■どのように?
・展示された手すりは、住宅機器メーカーなど18社から出品の計約170点と、「福祉と住環境を考える会」のデザイナーらが考案した創作手すり約40点。
・福祉用具にもおしゃれ心を取り入れてほしいという思いから、アート感覚を取り入れた手すりなども展示された。
・「福祉と住環境を考える会」副代表の三浦久子氏は「これまでのバリアフリー(障害を取り除く)という限定された考えから、さらにユニバーサルデザイン(だれもが使える一般的なもの)に、と意識を変えていく必要があるでしょうね」と語る。
・11月10日までの午前10時半―午後5時半まで。水曜休館。
・会期中の土曜、日曜には「住宅改造相談会」が開かれ、作業療法士や建築士が個別相談に応じるという。いずれも無料。
・問い合わせはATCエイジレスセンター事務局(06・615・5123)まで。
■参考資料
「手すりに夢を 大阪・ATCエイジレスセンターで展示会 【大阪】」『朝日新聞』1998年10月19日,朝刊
■参考資料
「手すりに夢を 大阪・ATCエイジレスセンターで展示会 【大阪】」『朝日新聞』1998年10月19日,朝刊

独自の街づくり討論 花を生かした例も報告 宮崎市/宮崎 (1998年9月24日)

■いつ?
1998年9月23日
■どこで?
厚生年金会館(宮崎市宮脇町)
■誰が?
宮崎市

■何をした(する)?
「語り合おう、明るい宮崎~こんなまちに住んでみたい~」と題した討論会が開催された。

■なぜ?
・宮崎市の中核市移行を記念して。

■どのように?
・1998年9月24日の朝日新聞によると、討論会には都市計画に携わる専門家5人をパネリストに招き、100人を超す聴衆が集まったという。
・1時間半の討論会では、いかに独自性のあるまちづくりを進めていくか、が話題の中心になり、そのなかに以下のようなUDに関する発言があった。
・都市計画について青山環境デザイン研究所(東京都)の渡辺光子所長が「これからの建築物は、障害の有無に関係なく、すべての人に優しいユニバーサルデザインが求められる時代になってくる」と話した。

■参考資料
「独自の街づくり討論 花を生かした例も報告 宮崎市/宮崎」『朝日新聞』1998年9月24日,朝刊

日本主導で国際規格づくり 手触りで識別 バリアフリー製品 (1998年8月20日)

■いつ?
1998年秋
■どこで?
日本
■誰が?
国際標準化機構(ISO)

■何をした(する)?
日本が議長国となって、国際規格を検討する国際標準化機構(ISO)の会議を開く。

■なぜ?
・「バリアフリー製品」に世界共通ルールをつくろう、という動きが日本主導で進んでいるため。

■どのように?
・日本では1991年に発足した市民団体E&Cプロジェクト(鴨志田厚子会長/当時)が、バリアフリー社会に向けて、参加企業とともに「共用品」と呼ばれる福祉用具と一般品との境界に位置する製品を開発し、普及活動をしていた。
・海外では「ユニバーサルデザイン」という言葉で、「共用品」の研究が始まっている。
・日本で生まれた「共用品」の代表例は、容器にギザギザをつけたシャンプーや刻みの形と位置で、電話か乗り物かの種類や表裏、方向がわかるプリペイドカード、オンスイッチに凸を付けたおもちゃ、音声表示の時計などがあげられる。
・通商産業省(現・経済産業省)によると、「共用品」の数は、1996年度で計2037品。その規模は、1995年度に比べ30.5%増の6351億円に達しているという。
・1998年8月20日の朝日新聞の記事によると、具体的には1998年10月19日から2日間、日本が議長国となって、アメリカ、フランス、イギリスなど8カ国に、国際消費者連盟など2機関を加えた初会合を東京で開く。1年かけて案を作り、2000年の制定を目指す考えだという。

■参考資料
「日本主導で国際規格づくり 手触りで識別 バリアフリー製品 」『朝日新聞』1998年8月20日,夕刊

「だれもが使いやすい商品を」 開発推進団体、新潟にも発足/新潟 (1998年2月15日)

■いつ?
1998年2月14日
■どこで?
新潟県
■誰が?
長谷川美香・「E&Cプロジェクトにいがた」代表

■何をした(する)?
「E&Cプロジェクトにいがた」を発足させ、1998年2月17日から商品の展示会を行う。

■なぜ?
年齢、国籍、性別、障害の有無に関係なく、だれもが使いやすい仕様の商品「ユニバーサルデザイン」(共用品)を開発し、広めようと考えたため。

■どのように?
・1998年2月15日の朝日新聞ではUDは「1980年代、アメリカで高齢者や障害者の専用品開発から子どもや妊婦などだれもが使いやすい商品、環境を作り出そうと生まれた。プッシュ式公衆電話機の「5」(番)に付いた突起や、シャンプーのボトルについたギザギザなどがその例。」と解説されていた。
・国内では91年に「E&Cプロジェクト」(鴨志田厚子会長/当時)がまず東京に誕生し、新潟は全国で5番目のE&Cプロジェクトであった。
・1997年4月、長谷川さんを中心に約10人で設立準備委員会を作り、週1回の勉強会を重ね、企業へのアンケートや、障害者から聞き取り調査をしてきたという。会員は1998年当時で21人だった。
・1998年2月17日から22日まで万代シテイホール・リターナ(新潟市万代)で展示会を開催。
・展示会では、振動で起こすまくらや固いビンのふた開けなど150点以上の商品を紹介する。
・入場は無料。問い合わせは長谷川さん(025‐233‐4136)まで。

■参考資料
「「だれもが使いやすい商品を」 開発推進団体、新潟にも発足/新潟」『朝日新聞』1998年2月15日,朝刊