狩野徹助教授 暮らしに優しい設計探る(研究室) /岩手(2001年10月26日)

■いつ?
2001年10月頃
■どこで?
岩手県
■誰が?
狩野徹助教授(岩手県立大社会福祉学部)
■何をした(する)?
盛岡駅西口の県の複合施設や花巻空港などのユニバーサルデザイン計画にかかわる。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・「空間と人とのやりとりを研究する」ユニバーサルデザイン。バリアフリーの概念を広げ「だれもが、安心し、楽しい」がキーワード。構造そのものではなく、ソフトを重視する建築計画を専門としてきた。

・主な研究は、まちづくりと痴ほう性老人の住居環境づくり。「点で考えるのではなく、線や面でとらえることが大事」と強調する。「車いすの人が、盛岡駅の東口から、地下へ降りるにはエレベーターがあるのに、橋の側の道路まで上がるには階段しかない」。これでは使えない。「普通の生活ができる」ことも重要だ。小さなグループに分け、家庭と同じ時間帯に食事や入浴をすれば、痴ほう性老人の問題行動が減る、と考える。来年4月、胆沢町に誕生予定のユニットケアの特別養護老人ホーム計画にもかかわる。

・「バブル」と騒がれた建築ブームのころ、大学の設計課題で、図書館へ行った。施設長が「利用するのはお年寄りや子どもがほとんどなんだから困るよ」とデザイン志向の造り方へ、不満をもらした。障害者や高齢者とかかわる転機となった。課題の設計案は、当時の建築学の主流派から不評だった。「設計では食べていかない」。研究を続けようと、東京大学の大学院に進み工学博士を取得した。大学院修了後、東京都老人総合研究所に11年間勤め、99年、県立大学に招かれて岩手に来た。