ユニバーサルデザイン(「しょうがい」って何?第2部:1)/福島(2001年10月31日)

■いつ?
1995年
■どこで?
三春町福祉会館(福島県三春町)
■誰が?
三春町
■何をした(する)?
三春町福祉会館を建築した。
■なぜ?
記載なし。
■どのように?
・入り口のスロープのこう配は約8%と緩やか。受付テーブルは下部がえぐってあり、車いすのまま職員と対面しやすくした。2階にあるデイケア施設のトイレは便座の周囲に同じ高さの木の台座を巡らし、下半身が不自由でも簡単に座ることが出来る。エレベーターは救急車のストレッチャーがそのまま入る約2・6メートルの奥行きがある。

・同町参事の森沢茂さんは「障害者や高齢者だけでなく、福祉会館を利用するだれもが使うのが前提。トイレの木の台座は、私なら本でも置こうかと思います」と話す。ユニバーサルデザインの理念に近いが、森沢さんは「建てたころはだれも、そんな言葉を知らなかった。大勢の職員が設計者に意見を伝えたので使いやすくなっただけ」という。

・県も今年度から、ユニバーサルデザイン研究会を立ち上げた。かつてグラフィックデザイナーだった森沢さんも14人のメンバーの1人。年度末までに提言書を作る予定だ。県はこの提言書をもとに、施設だけでなく道路や表示も含め、県の環境づくりに生かす方針。

・<ユニバーサルデザイン> すべての年齢や能力の人々にとって、可能な限り使いやすい工業製品や公共施設、標識などの生活環境のデザインをいう。川内美彦著「ユニバーサル・デザイン」(学芸出版社)によると、米国の建築家で工業デザイナーだったロン・メイス(故人)が70年代後半から提唱した。バリアフリーは高齢者や障害者など特定の人のために生活環境の不自由さを取り除くことを指すことが多いが、ユニバーサルデザインは多くの人が使うことが前提で、「みんなのためのデザイン」(デザイン・フォー・オール)とも表現される。