[デジタリアン]高齢者や障害者に優しいITを提案する 関根千佳さん45(2003年11月18日)

■いつ?
1998年
■どこで?
記載なし。
■誰が?
関根千佳さん(株式会社ユーディット社長)
■何をした(する)?
株式会社ユーディットを設立。
■なぜ?
高齢者や障害者も使いやすいデザインのIT機器やウェブサイトを研究し、提案するため。
■どのように?
・「このままでは、安心して老後を暮らせない」――。その思いをIT機器やウェブサイトに向け、高齢者や障害者も使いやすいデザインを研究し、提案する「ユーディット」(http://www.uditーjp.com)を一九九八年に設立、社長を務める。社名のユーディットは、「ユニバーサルデザイン=UD」と「IT」を合わせた命名だ。

・日本IBMに勤務していた一九八八年からの二年間、夫の赴任に伴い米国・ロサンゼルスで過ごした。そこで、高齢者も障害者も普通にいきいきと生活している様子を体感。帰国後、社長に直訴し、社内に障害者支援技術の展示や相談窓口となるSNS(スペシャル・ニーズ・システム)センターを設立、ホームページ読み上げソフトなどを次々と企画、世に送り出した実績を持つ。

・独立して一人で始めた会社は、今や正社員五人、登録社員百三十人に。UDへの理解も、設立当時は「欧米に比べ六、七年遅れていた」が、今ではかなり追いつき、社会も企業も必要性を認め出しているという。ただ、「日本で一番遅れているのは教育現場。障害者がともに学ぶ機会がほとんどないことがUDへの理解を損ねている」と嘆く。

・全国からの講演依頼も多い。「これからは、ITだけではなく、ITを利用することで社会や生活のUDを進めていきたい」と意欲的だ。そして、最終的には「ユーディットは『湯~出っと』。湯治場で悠々と老後を過ごすのが夢」。自分も誰でも、豊かに、そして活動的に過ごせる社会を願っている。